はじめに
「毎日残業ばかりで疲れる。」
「定時で帰れる日はほとんどない。」
「人手不足だから仕方ないと言われる。」
工場勤務をしていると、このような悩みを抱える人は少なくありません。
残業が続くと、体力だけでなく集中力も低下し、品質や安全にも影響を及ぼします。
私は食品工場で10年以上働き、管理職として生産計画や現場改善にも携わっています。
その経験から感じるのは、残業が多い原因は「忙しいから」だけではないということです。
この記事では、工場で残業が多くなる原因と、現場で実践できる改善方法を紹介します。
工場勤務で残業が多くなる5つの理由
1. 人手不足
製造業では慢性的な人手不足に悩む企業が増えています。
一人ひとりの負担が大きくなり、残業が常態化してしまう職場もあります。
2. 生産計画に余裕がない
納期に合わせて無理な生産計画を立てると、少しのトラブルでも残業につながります。
余裕のある計画づくりは、生産性だけでなく働きやすさにも影響します。
3. 作業のムダが多い
例えば、
- 探し物が多い
- 移動距離が長い
- 手待ち時間がある
このような小さなムダが積み重なることで、残業時間が増えていきます。
4. 作業が特定の人に集中している
「この仕事は○○さんしかできない」
という状態では、その人が休んだり忙しかったりすると、残業が発生しやすくなります。
多能工化が進んでいない現場でよく見られる課題です。
5. トラブル対応が多い
設備故障や品質トラブルが頻発すると、本来の作業が止まり、納期を守るために残業が必要になります。
トラブルを減らす改善活動も重要です。
残業を減らすための改善方法
1. 作業を見える化する
まずは、どの作業に時間がかかっているのかを把握しましょう。
感覚ではなく、実際の作業時間を記録することで改善点が見えてきます。
2. 平準化を進める
忙しい日と暇な日の差が大きいと、人員配置も難しくなります。
生産量や作業量をできるだけ均等にすることで、残業を減らしやすくなります。
3. 多能工を育成する
一人しかできない仕事を減らすことで、応援体制が取りやすくなります。
結果として、残業の偏りも少なくなります。
4. 5Sを徹底する
工具や資材を探す時間は、生産していない時間です。
整理・整頓を徹底することで、小さなムダを減らせます。
5. 改善提案を続ける
現場で働く人が一番ムダを知っています。
「少しでも楽に、安全に、早くできる方法はないか」
という視点を持つことが、改善の第一歩です。
私が現場で実践していること
管理職として私が意識しているのは、
「残業を前提にしない現場づくり」
です。
例えば、
- 作業量を毎日確認する
- 人員配置を見直す
- 忙しい工程を応援する
- 改善提案を積極的に取り入れる
こうした積み重ねによって、残業時間を減らせるケースは少なくありません。
「今日は忙しいから仕方ない」で終わらせず、「なぜ忙しくなったのか」を振り返ることが改善につながります。
残業が多い会社を選ぶ前に確認したいこと
転職を考えている人は、求人票だけで判断しないようにしましょう。
確認したいポイントは、
- 月平均残業時間
- 繁忙期の残業時間
- 有給休暇の取得率
- 人員配置
- 改善活動への取り組み
残業時間だけではなく、「残業を減らそうとしている会社か」という視点も大切です。
まとめ
工場勤務で残業が多くなる原因は、人手不足だけではありません。
作業のムダや属人化、生産計画など、改善できる要素も数多くあります。
現場を少しずつ改善することで、残業を減らし、働きやすい職場に近づけることができます。
KAIZENBASE365では、工場勤務・現場改善・マネジメント・キャリアアップについて、現場経験をもとに実践的な情報を発信しています。
一つひとつの改善を積み重ね、より働きやすい現場を一緒につくっていきましょう。

