工場のムダを見つける方法7選|現場改善につながるポイントを管理職が解説

現場改善

はじめに

「現場改善をしたいけれど、何から始めればいいかわからない」

「改善活動をしているのに、なかなか成果が出ない」

「毎日同じ作業をしているので、ムダがあるのかどうかもわからない」

工場の現場では、このような悩みを抱えることがあります。

改善活動というと、大きな設備を導入したり、作業方法を大幅に変更したりするイメージがあります。

しかし、実際の現場改善では、まず今ある作業の中からムダを見つけることが重要です。

ほんの数秒の作業でも、毎日、毎月、毎年積み重なると大きな時間になります。

今回は、工場の現場で見つけやすい「7つのムダ」を紹介します。


1.「探す」ムダ

最初に確認したいのが、物を探す時間です。

例えば、

  • 工具が決まった場所にない
  • 材料を探している
  • 必要な書類が見つからない
  • 部品の保管場所がわからない

といった状態です。

1回あたり数十秒でも、毎日何度も発生すれば大きなロスになります。

「探す時間をなくす」ためには、物の置き場所を決め、誰が見てもわかる状態にすることが基本です。

5S活動ともつながる重要な改善ポイントです。


2.「運ぶ」ムダ

次に確認したいのが、物を運ぶための移動です。

材料や製品を何度も運んでいる場合、

「本当にこの場所に置く必要があるのか」

と考えてみましょう。

例えば、材料置き場と作業場所が離れていれば、作業者は何度も往復することになります。

一回の移動が短くても、毎日繰り返されれば大きな時間になります。

作業場所、材料、工具の位置関係を見直すだけでも改善できる場合があります。


3.「待つ」ムダ

工場では、意外と多く発生しているのが「待ち時間」です。

例えば、

  • 機械が止まるまで待つ
  • 前工程が終わるまで待つ
  • 材料が届くまで待つ
  • 指示を待つ
  • 検査結果を待つ

などがあります。

待っている時間は、作業者が頑張っても短縮できない場合があります。

だからこそ、工程全体を見て「なぜ待ち時間が発生しているのか」を確認することが重要です。


4.「やり直す」ムダ

不良やミスによるやり直しも、大きなムダになります。

一度完成した製品を作り直す場合、通常の作業時間だけでなく、材料や人件費も必要になります。

さらに、納期への影響や他の工程への負担にもつながります。

改善するときは、

「誰が悪かったのか」

ではなく、

「なぜミスが発生したのか」

を考えることが重要です。

作業手順の見直しやチェック方法の変更など、ミスが起きにくい仕組みを作ることが改善につながります。


5.「動きすぎる」ムダ

作業者の動きを観察すると、必要以上に歩いたり、体を伸ばしたり、振り返ったりしていることがあります。

例えば、

「工具を取るために毎回数歩移動する」

「材料を取るために何度も振り返る」

といった動作です。

一つひとつは小さな動作でも、1日数百回繰り返すと大きな差になります。

作業者の目線で、

「もっと楽に作業できないか」

と考えてみましょう。


6.「作りすぎる」ムダ

必要以上に製品を作ることもムダになります。

作りすぎると、

  • 保管場所が必要になる
  • 在庫が増える
  • 賞味期限や品質管理が難しくなる
  • 運搬作業が増える
  • 資金が在庫として固定される

など、さまざまな問題につながります。

「たくさん作れば効率が良い」とは限りません。

必要な量を、必要なタイミングで生産できる状態を目指すことが重要です。


7.「考え直す」ムダ

最後に見直したいのが、「昔からこうしているから」という理由だけで続けている作業です。

工場では、長年続いている作業ほど、

「なぜこの方法なのか」

がわからなくなっていることがあります。

もちろん、品質や安全に必要な作業を勝手に省いてはいけません。

しかし、

「本当に必要なのか」

「もっと簡単な方法はないか」

と考えることは重要です。

現場改善のスタートは、疑問を持つことから始まります。


ムダを見つけるときは「時間」で考える

改善活動では、ムダを感覚だけで判断しないことも重要です。

例えば、

「この作業は10秒かかる」

だけでは小さな問題に感じます。

しかし、

10秒 × 100回 × 250日

と考えると、年間では大きな時間になります。

だからこそ、ムダを見つけたら、

「1回あたり何秒かかるのか」

「1日に何回発生するのか」

「年間でどれくらいになるのか」

を計算してみましょう。

数字にすると、改善するべきポイントの優先順位が見えてきます。


いきなり全部改善しなくていい

現場改善でありがちな失敗が、一度に多くのことを変えようとすることです。

最初は一つのムダに絞りましょう。

例えば、

「工具を探す時間をなくす」

というテーマだけでも構いません。

現状を確認し、原因を考え、改善方法を試し、結果を確認する。

このサイクルを繰り返すことで、改善活動が現場に定着していきます。


まとめ

工場のムダを見つけるときは、普段何気なく行っている作業を観察することが重要です。

今回紹介した7つのポイントは、

  1. 探すムダ
  2. 運ぶムダ
  3. 待つムダ
  4. やり直すムダ
  5. 動きすぎるムダ
  6. 作りすぎるムダ
  7. 考え直すことなく続けるムダ

です。

大きな設備投資をしなくても、作業場所や手順を少し変えるだけで改善できることはあります。

まずは今日の仕事を振り返って、「これって本当に必要なのかな?」と思う作業を一つ探してみましょう。

その疑問が、現場改善の第一歩になります。


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KAIZENBASE365では、工場勤務・現場改善・マネジメント・キャリアアップについて、現場経験をもとに実践的な情報を発信しています。

工場で働く人が、少しでも働きやすく、成長できる環境を作るためのヒントをこれからも紹介していきます。

今日の現場を、昨日より少し良くする。

KAIZENBASE365では、そんな小さな改善の積み重ねを大切にしています。

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